2012年4月26日木曜日

「BABEL」第1集、本日発売。



長らく準備を続けていた「BABEL」をようやくお届けできるところまで来ました。
第1集は、まだまだ「はじまり」ではありますが、これから彼らがなにを見て何処へ向かっていくのか、「BABEL」を通しておつきあいください。
5月売りの月刊IKKIから、続きが連載になりますので、「BABEL」第1集と共によろしくお願いします。

「BABEL」の見本がきました。



とても素敵な本に仕立ててもらえました。
ブックデザインはセキネセンイチさん。帯と巻末にはアニメ監督の神山健治さんが作品に寄せて言葉を下さいました。明日発売。どきどきします。

2012年4月11日水曜日

書店のPOPと本屋さんの棚。




書店の売り場には漫画に限らずいろいろなPOPがあって面白い。昨今ではもはやPOPと読んでいいのか?という程の立体物もあるから驚くこともある。

書店のPOP文化は日本独自のものなのだろうか、フランスの本屋では見かけない。
書店や本まわりの事には、日本とフランスでは違う点が多いけれど、棚づくりやディスプレイはどちらの書店員さんも工夫を凝らしていて、特に目当ての本がなくても本屋をぶらつくのは楽しいもの。
やはり本屋の棚は書店員さんのアレンジ力の見せどころなのだろう。


使ってもらえるといいなと思いながらPOPイラストを描きました。

2012年4月1日日曜日

単行本作業と原稿とネームと <2>



漫画をつくって発表するまでには、構想ネーム段階、原稿制作段階、そして単行本作業など、いくつかの行程があって、1本の漫画作品をつくるという縦糸で貫かれているけれど、作業としてはそれぞれ違う感じがします。締まりのよくない頭のせいか、私は原稿している時にもあれこれ広がってしまうので、仕切りは曖昧なのかもしれません。。。

そんな漫画づくりですが、担当氏の間の手が入るとはいえ、構想ネームと原稿は基本的にひとり作業なのに対して、単行本作業となると色んな人が関わってきます。担当氏を筆頭に、編集部のスタッフに、何やらムズカシイ事担当の会社の中の人達、エラいひと、デザイナーさん、印刷の面倒をみてくれる方々。。。さらに、出来た本を書店で皆さんにお届けするまでにも多くの方々の存在があると思うと、ちょっとビックリするような嬉しいような、そら恐ろしいような気がしてくるほどです。
発端はまちの片隅でぽや〜〜っと(傍目には。)しつつひねり出してきたものが、ごろごろころがって巨大な塊になってしまったような。

私が直接お会いするのは限られた人達ですが、分野の違うひとが寄り集まって、ああでもないこうでもないと言っては一冊の漫画本をつくっていくのはおかしくて楽しくて、とても好いもの。

読んでくれたひとにも、この感じが伝わると嬉しいなと思うのです。